サプリメントOEMメーカーに製造発注をする場合、最初のコンタクトから最終製品が納品されるまで、どういったプロセスになるのかを説明します。合わせて、納期の目安にも触れています。
ここでは発注側企業で、開発したい製品があまり具体化されていない状態、例えば新規参入するようなケースの想定で、企画提案から相談できるサプリメントOEMメーカーとのやりとりの汎用ケースを整理してみます。
新規参入企業からの発注を請けているサプリメントOEMメーカーなら、健康食品業界の専門用語や常識などを知らなくても、法人営業窓口で丁寧に対応してくれます。納品までの流れや注意すべきポイント、OEM側が対応してくれる範囲などを説明するとともに、発注側の要望や問い合わせに至った経緯など、いろいろとヒアリングされると思います。
機能性表示食品を作りたいという要望に対して、OEMメーカー側に実績があれば、素材・原料や競合製品に関する情報など、研究からマーケティングまで幅広い分野のノウハウを活かして、企画提案してくれます。
合わせて、その企画の概算も提示されるのが一般的です。
企画と概算見積は無料対応してくれるOEMメーカーもありますが、提案内容を了承して試作品を製造するとなった場合、有償となるのが一般的。企画内容やOEMメーカーの体制によっても違いがあり、ロット数なども加味して実費の一部を発注側が負担するといったケースも見られます。
試作品段階で改良するケースもあり、そうした結果を踏まえて製品仕様を策定。ロット数や具体的な納期も含めたスケジュール調整を経て、概算ではなく本見積が提示されます。
製品仕様やスケジュール、そして見積に納得したら、依頼する側は正式に発注を行います。
OEMメーカーによっては社内にデザイナーがいるケースもありますし、発注側がデザインデータを渡して製造工程で反映させてもらうということも可能。機能に関連する表示部分はいうまでもなく、グラフィックデザインとしてもサプリメント製品というジャンルに精通しているデザイナーの方が一定の優位性はあるでしょう。
一方、発注企業のブランディングを重視するなら、発注側でパッケージ作成を完結させるという選択肢もあります。
製品自体の製造はOEMメーカーが原料発注するところから始まり、工場のラインを抑えて、発注ロット分を製造。検査などを経て納品されます。
このページではSUNAO製薬と中日本カプセルを参照元としていますが、それぞれ納期目安の表記は下記となっていました。
開発段階から依頼するなら、健康食品コンサルを検討してみても良いかもしれません。
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サプリメントOEMメーカーへの製造委託は、開発製造する製品仕様や委託先企業によって異なります。納期は短いにこしたことはないものの、原料からオリジナリティにこだわるなら、納期の早さよりは実績や取扱原料の多様性といった観点でOEMメーカーを比較してもいいでしょう。
※2021年8月18日調査時点で「サプリメント OEM」Google検索上位90社のOEMメーカーの中から、ISO、GMP、HACCPいずれかの認証を取得した自社工場があり、機能性表示食品の対応が可能な会社を調査し、以下の条件で選定しております。
⑴公式HP上で公開している独自成分・技術の数が6件以上の会社
⑵公式HP上で公開している自社工場数が4ヶ所以上あり、小ロット対応の記載があった会社
⑶公式HP上で海外生産拠点とHALAL対応、輸出サポートの記載があった会社