OEMとは、メーカーが自社以外のブランドの商品を製造すること。
OEMは、化粧品や食品など、さまざまな分野に導入されています。
ここでは、サプリメントのOEM導入を検討している人のために、サプリメントOEMの選び方をまとめてみました。
さまざまな栄養素を補うために手軽に利用できるサプリメントは、わたしたちの生活の中の身近な存在です。
実は「サプリメント」という言葉の定義は法的には定められておらず、食材やお菓子、飲料や医薬品に似た錠剤やカプセルなど、さまざまな商品に対して「サプリメント」という言葉が用いられているのです。
一般的に「サプリメントOEM」と言った場合、製造されるのはお菓子や食材ではなく、コンビニエンスストアやドラッグストアなどでよく見かける錠剤型やカプセル型のものとなります。
サプリメントに配合される成分は、サプリメントOEMによって製造される商品の価値を大きく左右する要素です。
したがって、サプリメントOEMの導入の際には、優れた原料調達ルートを確保しているメーカーを選ぶことが非常に重要となります。
また、原料を自社で加工可能なメーカーも有効です。
サプリメントOEMを選ぶ際に重要なのがロット数です。
基本的にロット数が多ければ多いほど商品1個あたりの原価を下げることができます。
反面、ロット数を少なくすれば、発注側のリスクを減らすことができるのです。
そのため、サプリメントOEMを選ぶ際には、小ロットの発注に対応できるメーカーを探すことが重要となります。
サプリメントのOEMメーカーを選ぶ際、豊富な製造実績と経験を持つメーカーを選ぶことは非常に重要です。
製造実績が豊富であるメーカーは、過去にさまざまな種類のサプリメントを製造してきた経験があり、その過程で多くの知見を蓄積しているため、製品開発の際に的確な判断ができ、品質の高い製品を安定して提供することが可能になります。
特に、異なる素材や形状のサプリメントを製造する際、どのような組み合わせが効果的か、どのような加工方法が品質を維持できるかなど、多くの技術的なノウハウを持っていることが期待できます。
また、製造経験が豊富なメーカーは、製造の初期段階で発生する可能性のある課題やトラブルを事前に予測し、迅速に対応できる力があります。
これにより、製品の不良や生産の遅延を未然に防ぎ、効率的に製造プロセスを進めることができます。
さらに、実績と経験が豊富なメーカーは、商品開発に関するアドバイスやコンサルティングも行うことができる場合が多いです。
顧客のニーズや市場の動向に基づいた提案が可能であり、新しい成分の導入やトレンドを踏まえた製品開発をサポートすることができます。
サプリメントOEMメーカーを選ぶ際、扱っている原料の種類が豊富であるかどうかも、非常に重要な選定基準となります。
まず、取り扱う原料の種類が多いメーカーであれば、商品開発の幅が広がります。
顧客のニーズに応じて、特定の効果を狙った原料を自由に選び、組み合わせることができるため、顧客が求めるオリジナリティや機能性を反映した商品を作ることが可能です。
例えば、健康維持、ダイエット、筋力増強、美容といった異なる目的に応じて、多様な原料を活用することで、それぞれの用途に特化した製品を開発できます。
さらに、珍しい原料や最新のトレンド原料を取り扱っているメーカーを選ぶことは、市場での競争力向上にも繋がります。
一般的な原料に加え、他社では入手困難な希少な原料を確保できるメーカーと提携することで、独自性の高い製品を作り出すことができ、他社との差別化が図れ、顧客に対して新鮮で魅力的な商品を提供することが可能となります。
また、原料の調達力も重要なポイントです。
原料の供給ルートが安定しているメーカーであれば、急な需要増にも迅速に対応でき、生産が滞るリスクを軽減することができます。
さらに、長年の実績や信頼関係に基づいて、安定した品質の原料を提供できるメーカーは、製品の品質管理においても強みを持っています。
したがって、OEMメーカーを選ぶ際には、単に経験や実績だけでなく、取り扱う原料の種類や調達力にも注目することが、成功する商品開発において重要な要素となります。
幅広い原料を扱えるメーカーを見つけることができれば、製品の可能性を大きく広げ、競争力を高める大きなアドバンテージとなるでしょう。
ISOやGMPを取得しているメーカーは、信頼性の高いメーカーとして判断されます。
ISO(国際標準化機構)は、製品やサービスの品質を管理するための国際規格で、特にISO 9001(品質マネジメントシステム)やISO 22000(食品安全マネジメントシステム)がサプリメント製造で重要です。
これらを取得しているメーカーは、顧客の要求に応じた高い品質管理体制が整っていることを示しており、製品の安全性や一貫性を保証する体制が確立されています。
GMP(Good Manufacturing Practice)は、医薬品や食品、サプリメントの製造過程において、優れた製造慣行を遵守していることを示す基準です。
GMPを取得しているメーカーは、工場の衛生管理や製造環境、原材料の追跡可能性など、全ての工程で厳格な管理を行っており、製品の安全性と品質が一定以上であることを保証しています。
ISOやGMPを取得しているメーカーは、これらの規格を通じて高水準の品質管理と安全性を提供できるため、サプリメントOEMにおいて安心して依頼できるパートナーとなります。
サプリメントOEMにおけるコストは、ロット数や成分によって大きく左右されます。
もちろん、無駄なコストは削減しなくてはいけませんが、必要なコストはしっかり支払えるように計画を立てる必要があります。
メーカーを探す際には、実績や取り扱い原料以外にも、担当者のレスポンスも大きなポイントとなります。
レスポンスが早ければ原料の選定や商品の出荷などもスムーズにできるので、業務を滞りなく行うことができるのです。
サプリメントの原料の中には、特別なものも多く存在します。
そうした原料を仕入れられる仕入先を確保しているメーカーが見つけられれば、それだけ競合他社に対して有利になるでしょう。
当然のことですが、メーカーによっては製造できるものとできないものがあります。
そのため、事前に自社が希望する商品の製造や原料の仕入れが可能であるかどうかを調べておくことも、メーカーを選定するうえで重要です。
サプリメントOEMメーカーを選ぶ際は、小ロット対応、実績豊富な製造経験、幅広い原料の取り扱い、ISOやGMP認証取得などを考慮することが重要です。これにより、効率的かつ高品質な製品開発が可能になり、競争力のある商品を提供できるでしょう。
サプリメントの受託製造は大きく分けて2種類、「OEM」と「ODM」があります。両者の違いをしっかりと理解し、自社の要望に合ったメーカーを見つけるのが、サプロメント受託製造を成功させる第一歩です。
新商品の設計・開発を請け負うODM企業は基本的には、さまざまな原料、剤形、包装資材・容器を扱うことが可能です。しかし、独自原料の保有や、独自の特許技術、増産実績など各社特徴を持っており、ここでは商品開発で強みを持つ目的別のおすすめODM企業をご紹介します。
安全性と効果を体感できる有効成分含有量のバランスを取った商品設計で、取り扱いサプリメントの75%に対して増産依頼があります(※1)。
エビデンスの構築に注力しており、医師や大学、研究機関と連携。効果と安全性を科学的に証明し、ブランドの信頼と高いリピート率を支えています。
王子食品ではまだまだ珍しい膣内フローラの安定化をさせるサプリメントを30日分×400製品の小ロットで提供。
フェムケア以外にも、バターコーヒーやモリンガなど、拡大している市場だが、在庫をあまり持ちたくないといった悩みにも対応しています。
抗肥満・BMI低下、内臓脂肪、皮下脂肪低減など、ダイエット関連で多様な商材に対応。
剤形も通常の打錠・各種カプセルだけでなく、ドリンク、ゼリーなどにも対応しており、剤形から他社と差別化を図れることも可能です。
※1 参照元:株式会社SBS公式サイト
https://www.sbs-company.co.jp/lp/ 2024年9月調査時点
商品の設計をした依頼主から、製造工程だけを請け負うOEM。設計した新商品をターゲット層の嗜好に添って適切な剤形で提供することは、消費者にリピート購入してもらうための大事な要素です。しかしながら、OEM企業側の設備がなく、狙った剤形が対応できない場合も多々あります。ここでは、市場で反響を呼びやすい剤形のサプリメント製造を得意としているOEMメーカーをご紹介します。
ソフトカプセル自動機のメーカーとして、世界各国へ200台余りの機械を納入(※1)。
粉末原料も充填可能なシームレスカプセルや、胃に溶けずに腸まで内容物を届けることが可能な耐酸性カプセルなど、ニーズに沿った幅広いカプセル製造が可能。
ガラス瓶、プラスチック容器、アルミボトル缶、液体三方が選択でき、0.5ml~900mlまでの容量に対応可能。
ハチミツ、オリゴ糖といったシロップ状原料や、エキス製品、果汁・お茶などのろ過・精製も対応可能。
機能性グミ・果汁入りグミ・糖衣グミ・センターイングミなどオリジナルグミのフルオーダー製造が可能。
また、形状、風味、色調、食感を用意されている規格から選択し、開発期間を最短6ヶ月に短縮できるセミオーダー製造も選択できます。
※1 参照元:三協公式サイト
https://sankyohd.com/companyprofile/ 2024年9月調査時点