サプリメントOEMメーカー「森下仁丹」の特長や独自成分、機能性表示対応、生産体制等、製造受託先として選ぶ前にチェックしておきたい情報をまとめています。
森下仁丹は明治26年(1893年)創業、会社設立が昭和11年(1936年)と長い歴史を持つ企業。社名にもなっている「仁丹シリーズ」のメーカーですが、健康食品だけでなく医薬品や医薬部外品、さらには医療機器なども製造・販売しています(※1)。
信頼性や安全性といった点では、こうした企業のブランド価値も無関係とはいえません。
森下仁丹は独自開発したシームレスカプセル技術を持っています。これは文字通り継ぎ目がないカプセルで、多重構造のカプセルや真球に近いような形状のカプセルを作ることができる技術。
例えば、多重構造のカプセルなら外側を耐酸性皮膜として、その内側に保護層、そして内容物と3層にすることで、胃酸からは守りつつ腸まで内容物を届けることができるわけです(※2)。
森下仁丹のオリジナルサプリメントには「ヘルスエイドⓇ ビフィーナシリーズ」という機能性表示食品があります。機能性関与成分はビフィズス菌(ロンガム種BB536)で、腸内フローラを整えて便通改善に役立つもの。
このサプリメントがシームレスカプセルを採用、菌を腸までしっかり届けてくれるわけです(※3)。
森下仁丹の公式HP(2021年10日4日調べ)には「森下仁丹の独自素材」として、ローズヒップとサラシア、カシスの3つが掲載されています。
このうちローズヒップとサラシアはそれぞれ機能性関与成分が記載されていて、カシスだけ明示はないものの、「カシス特有のルチノシド配糖体2種を含む4種のアントシアニンの総量を規格化」という記載がなされています(※4)。
※上記は当該メーカーの対応素材の一部を紹介しています。その他の対応素材や機能性表示届出可否、表示しようとする機能性、エビデンス等の詳細については、各メーカーにお問い合わせください。
商品の設計段階では、商品の処方や剤型、主原料の選択、試作スケールなどさまざまな点についてお客さまと調整し、実験機による試作および製造条件の確認を行います。また、試作品の評価に加えて経時安定性についても評価します。
さらに、製造した試作品についてお客さま側にて採用するかどうかの評価を行い、採用することが決定した場合には委受託契約を結び生産準備に入ります。
商品の製造は、GMPの考え方に基づいた生産体制で実施されています。同社の独自技術を使い、シームレスカプセルおよび顆粒のスティック包装、錠剤・ソフトカプセル・ハードカプセルのボトル充填が行われます。このように、さまざまな包装充填ラインがあることから、最終製品までの製造に対応可能です。
製造時にシームレスカプセル・スティック包装を行うことにより、個包装のスティックにカプセルと同時に窒素を充填でき最終の1本まで鮮度を保てる、個包装により必要な分だけ手軽に持ち運びが可能・衛生的に品質を維持できるなどさまざまなメリットがあります。
製造した製品の品質試験によって、合否および出荷可否の判定が行われます。問題がない場合には出荷が行われます。
本社所在地 | 大阪府大阪市中央区玉造1-2-40 |
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工場 | 滋賀工場:滋賀県犬上郡多賀町大字四手諏訪960-12 長浜工場:滋賀県長浜市小野寺町字下寺70-7 |
問い合わせTEL | 06-6761-1131 |
公式HP | https://www.jintan.co.jp/ |
生産体制に関する 所得認証 |
GMP、ISO14001:2015 |
機能性表示対応 | 可。 自社製品に機能性表示食品あり |
形状 | 顆粒、丸剤、錠剤など |
対応ロット数 | 要問い合わせ |
資本金 | 353,740万円 |
※2021年8月18日調査時点で「サプリメント OEM」Google検索上位90社のOEMメーカーの中から、ISO、GMP、HACCPいずれかの認証を取得した自社工場があり、機能性表示食品の対応が可能な会社を調査し、以下の条件で選定しております。
⑴公式HP上で公開している独自成分・技術の数が6件以上の会社
⑵公式HP上で公開している自社工場数が4ヶ所以上あり、小ロット対応の記載があった会社
⑶公式HP上で海外生産拠点とHALAL対応、輸出サポートの記載があった会社