本記事では、アサイーの基礎知識からサプリメント製造における工程と品質管理、OEM・ODMの選定基準などを解説しています。
アサイーは、ブラジルのアマゾン熱帯雨林に自生するヤシ科の植物の果実です。過酷な環境で育つため、紫外線や豪雨といったストレスから身を守るために、生命力の源となる栄養素を小さな果実に蓄えていることが特徴です。見た目はブルーベリーに似ていますが、食べられる部分が少なく、その希少な果肉に高い栄養価が凝縮されています。
日本では生の状態で流通することはほとんどなく、収穫後すぐに冷凍ピューレやパウダーなどに加工されて、栄養素が損なわれないように届けられています。その並外れた栄養価から、現地では古くから貴重な栄養源として食されており、現代では「スーパーフード」として世界中で広く認識されています。
アサイーに豊富に含まれるアントシアニンは、この活性酸素を除去する強力な抗酸化作用を持つことが数多くの研究で示されています。細胞の酸化ダメージを防ぐことで、体の内側から若々しさを保つエイジングケアをサポートします。継続的に摂取することで、酸化ストレスから体を守り、健康で活力ある毎日を送るための強力な味方となってくれるでしょう。
参照元:厚生労働省『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』(https://www.ejim.mhlw.go.jp/pro/overseas/c04/01.html)
アサイーは、とくに女性が不足しがちな鉄分を多く含んでいる点が大きな特長です。鉄分は、血液中のヘモグロビンを構成する重要なミネラルであり、全身に酸素を運ぶ役割を担っています。この鉄分が不足すると、貧血によるめまいやだるさ、集中力の低下などを引き起こすことがあります。特に月経のある女性は鉄分が失われやすいため、積極的な摂取が推奨されています。アサイーサプリメントは、手軽に効率よく鉄分を補給できるため、健康的な身体づくりや貧血予防を目的とする方にとって、非常に有効な選択肢となり得ます。
参照元:PR TIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000053.000024416.html)
参照元:健達ねっと(https://www.mcsg.co.jp/kentatsu/health-care/73916)
アサイーに含まれるポリフェノールは眼精疲労の緩和に役立つといわれています。パソコンやスマートフォンの使用が日常的になった現代において、目の健康維持は多くの人々の関心事です。また、アサイーは食物繊維も豊富に含んでいるため、腸内環境を整え、お通じを良くする効果も期待できます。腸内環境が改善されると、免疫力の向上や美肌にもつながることが知られており、身体の内側から健康をサポートする食品として注目されています。
参照元:健達ねっと(https://www.mcsg.co.jp/kentatsu/health-care/73916)
参照元:わかさの秘密(https://himitsu.wakasa.jp/contents/acai/)
原料受入から包装までの一般的なサプリメント製造プロセスに、アサイー固有の抽出・濃縮・乾燥工程を組み込んだ流れを解説します。
アサイーサプリメントの原料には、収穫後に果肉を除去して冷凍されたピューレを使用するのが一般的です。輸入または国内調達された凍結ピューレは、到着後まずHACCP準拠の工場で受入検査を受け、成分分析証明書や微生物検査、異物混入チェックを実施します。これらの品質試験に合格したロットのみが計量・混合工程へと進みます。
凍結ピューレを用いたアサイー成分の抽出は、まずぬるま湯による前処理で可食部を軟化させ、攪拌装置で果肉成分を種子から分離します。次にフィルターで固形分を除去し、低温減圧または遠心濃縮装置で水分を除きます。
抽出された濃縮果汁は、凍結乾燥(フリーズドライ)または噴霧乾燥により粉末化されます。フリーズドライは低温・真空下で水分を除去するため、香味や栄養素の損失を抑制します。得られた粉末を粉砕後、マルトデキストリンなどの賦形剤と混合し、流動層造粒や湿式造粒を経てタブレットやカプセル用の顆粒バルクを製造します。
製剤されたアサイーサプリメントはGMP基準に準拠した包装ラインでボトリングやスティック包装され、包装前にX線検査や金属探知機で異物をチェックします。封印後はラベラーで賞味期限やロット番号を印字し、最終的に微生物試験や溶出試験を実施して規格適合を確認した製品のみを出荷します。
アサイーサプリメントのOEM・ODM製造を検討する際には、まず原料の品質規格(産地、濃度、有機認証の有無など)を確認し、信頼できる供給元から仕入れることが不可欠です。次に、アサイーの栄養価を損なわないフリーズドライ製法など、適切な加工実績が豊富な工場を選定することで、高品質な製品の安定供給が期待できます。
また、製品の広告や表示に関しては、薬機法や景品表示法を遵守し、消費者に誤解を与えない適切な表現を用いることが求められます。さらに、他のビタミン類やスーパーフードとの組み合わせで独自性を出すことも可能ですが、処方開発時には各素材の相性や安定性を十分に検証することが大切です。
これらのポイントを踏まえることで、安全で訴求力の高いアサイーサプリメントの製造が可能となります。
新商品の設計・開発を請け負うODM企業は基本的には、さまざまな原料、剤形、包装資材・容器を扱うことが可能です。しかし、独自原料の保有や、独自の特許技術、増産実績など各社特徴を持っており、ここでは商品開発で強みを持つ目的別のおすすめODM企業をご紹介します。
安全性と効果を体感できる有効成分含有量のバランスを取った商品設計で、取り扱いサプリメントの75%に対して増産依頼があります(※1)。
エビデンスの構築に注力しており、医師や大学、研究機関と連携。効果と安全性を科学的に証明し、ブランドの信頼と高いリピート率を支えています。
王子食品ではまだまだ珍しい膣内フローラの安定化をさせるサプリメントを30日分×400製品の小ロットで提供。
フェムケア以外にも、バターコーヒーやモリンガなど、拡大している市場だが、在庫をあまり持ちたくないといった悩みにも対応しています。
抗肥満・BMI低下、内臓脂肪、皮下脂肪低減など、ダイエット関連で多様な商材に対応。
剤形も通常の打錠・各種カプセルだけでなく、ドリンク、ゼリーなどにも対応しており、剤形から他社と差別化を図れることも可能です。
※1 参照元:株式会社SBS公式サイト
https://www.sbs-company.co.jp/lp/ 2024年9月調査時点
商品の設計をした依頼主から、製造工程だけを請け負うOEM。設計した新商品をターゲット層の嗜好に添って適切な剤形で提供することは、消費者にリピート購入してもらうための大事な要素です。しかしながら、OEM企業側の設備がなく、狙った剤形が対応できない場合も多々あります。ここでは、市場で反響を呼びやすい剤形のサプリメント製造を得意としているOEMメーカーをご紹介します。
ソフトカプセル自動機のメーカーとして、世界各国へ200台余りの機械を納入(※1)。
粉末原料も充填可能なシームレスカプセルや、胃に溶けずに腸まで内容物を届けることが可能な耐酸性カプセルなど、ニーズに沿った幅広いカプセル製造が可能。
ガラス瓶、プラスチック容器、アルミボトル缶、液体三方が選択でき、0.5ml~900mlまでの容量に対応可能。
ハチミツ、オリゴ糖といったシロップ状原料や、エキス製品、果汁・お茶などのろ過・精製も対応可能。
機能性グミ・果汁入りグミ・糖衣グミ・センターイングミなどオリジナルグミのフルオーダー製造が可能。
また、形状、風味、色調、食感を用意されている規格から選択し、開発期間を最短6ヶ月に短縮できるセミオーダー製造も選択できます。
※1 参照元:三協公式サイト
https://sankyohd.com/companyprofile/ 2024年9月調査時点