現代人は食生活の偏りや運動不足により循環器系疾患や生活習慣病のリスクが高まっています。EPA(エイコサペンタエン酸)は体内でほとんど合成されない必須脂肪酸で、青魚やサプリメントから補うことで健康維持をサポートします。本記事ではEPAの基礎知識から働き、期待される効果、サプリメントの製造方法やOEM・ODM製造のポイントまでを詳しく解説します。
EPAはオメガ-3系多価不飽和脂肪酸に属し、国内外で血中中性脂肪の低減や抗炎症作用といった健康効果のエビデンスが蓄積されています。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」ではEPAとDHAを合わせて1日1g以上の摂取を推奨しており、近年はサプリメントを利用した効率的な補給が一般的です。
EPAはエイコサペンタエン酸の略称で、n-3系多価不飽和脂肪酸に分類されます。主にイワシやサバ、サンマなどの青魚に豊富に含まれており、食品からの摂取が基本です。体内ではほとんど合成できないため、食事だけで必要量を確保するのが難しい場合はサプリメントが有効な手段となります。
EPAは肝臓での脂質代謝を促進し、トリグリセリド(中性脂肪)合成酵素の活性を抑制することで血中中性脂肪の低減に寄与します。また、LDLコレステロールの酸化を抑え、血管内皮の機能を改善する働きもあるとされ、継続的な摂取は動脈硬化予防や心血管病リスクの低減につながることが期待されています。
※参照元:ニッスイ(https://www.nissui.co.jp/product/epalife/neutralfat/index.html)
EPAはプロスタグランジンやロイコトリエンなどの炎症性メディエーターの生成を抑制し、さらにEPA由来のレゾルビンを介して炎症の収束を促進します。この働きにより、関節リウマチやアトピー性皮膚炎など慢性炎症疾患の症状緩和が報告されています。免疫細胞のサイトカイン産生を調整し、過剰な免疫反応を抑制する点も注目されています。
※参照元:jstage(https://www.jstage.jst.go.jp/article/faruawpsj/59/1/59_29/_pdf/-char/ja)
※参照元:大塚製薬(https://www.otsuka.co.jp/college/nutrients/epa.html)
EPAサプリメントはまず青魚から抽出した魚油を分子蒸留や活性炭処理で一次精製し、エタノールを用いたエチルエステル化反応でEPAをエステル化します。その後、真空蒸留や高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によって高純度のEPAエチルエステルを得ます。最終的にトコフェロールなどの抗酸化剤を添加し、窒素置換密封することで酸化を防ぎ、安定した製品として出荷されます。
OEM方式では発注企業が配合設計や製品仕様を決定し、受託メーカーは製造工程を担当します。ODM方式では受託メーカーが製品開発から設計、製造まで一貫して行うため、新規ブランドや技術リソースが限られる企業に適しています。自社の開発体制やコスト構造を踏まえ、最適な方式を選ぶことが重要です。
市場投入前のパイロット生産や機能性表示食品の届出準備には、少量からの製造に迅速に対応できる体制が求められます。少ロット対応力が高い委託先は、開発フェーズでの試作品提供や製法検証をスピーディーに進められるため、製品化までの期間短縮に大きく貢献します。
機能性表示食品として市場投入を検討する場合、届出支援や臨床データの活用実績を持つ委託先の選定が重要です。科学的根拠に基づく届出書類の作成支援や、自社製品に最適な臨床試験計画の策定をサポートできる体制が整っているかを確認してください。
原料調達の安定性を確保するためには、漁業資源の持続可能性や環境認証(MSC認証など)を取得しているサプライヤーとの契約が不可欠です。また、物流網の分散化や代替ルートの確立により、世界情勢や自然災害による供給リスクを低減し、継続的な製品供給を実現します。
新商品の設計・開発を請け負うODM企業は基本的には、さまざまな原料、剤形、包装資材・容器を扱うことが可能です。しかし、独自原料の保有や、独自の特許技術、増産実績など各社特徴を持っており、ここでは商品開発で強みを持つ目的別のおすすめODM企業をご紹介します。
安全性と効果を体感できる有効成分含有量のバランスを取った商品設計で、取り扱いサプリメントの75%に対して増産依頼があります(※1)。
エビデンスの構築に注力しており、医師や大学、研究機関と連携。効果と安全性を科学的に証明し、ブランドの信頼と高いリピート率を支えています。
王子食品ではまだまだ珍しい膣内フローラの安定化をさせるサプリメントを30日分×400製品の小ロットで提供。
フェムケア以外にも、バターコーヒーやモリンガなど、拡大している市場だが、在庫をあまり持ちたくないといった悩みにも対応しています。
抗肥満・BMI低下、内臓脂肪、皮下脂肪低減など、ダイエット関連で多様な商材に対応。
剤形も通常の打錠・各種カプセルだけでなく、ドリンク、ゼリーなどにも対応しており、剤形から他社と差別化を図れることも可能です。
※1 参照元:株式会社SBS公式サイト
https://www.sbs-company.co.jp/lp/ 2024年9月調査時点
商品の設計をした依頼主から、製造工程だけを請け負うOEM。設計した新商品をターゲット層の嗜好に添って適切な剤形で提供することは、消費者にリピート購入してもらうための大事な要素です。しかしながら、OEM企業側の設備がなく、狙った剤形が対応できない場合も多々あります。ここでは、市場で反響を呼びやすい剤形のサプリメント製造を得意としているOEMメーカーをご紹介します。
ソフトカプセル自動機のメーカーとして、世界各国へ200台余りの機械を納入(※1)。
粉末原料も充填可能なシームレスカプセルや、胃に溶けずに腸まで内容物を届けることが可能な耐酸性カプセルなど、ニーズに沿った幅広いカプセル製造が可能。
ガラス瓶、プラスチック容器、アルミボトル缶、液体三方が選択でき、0.5ml~900mlまでの容量に対応可能。
ハチミツ、オリゴ糖といったシロップ状原料や、エキス製品、果汁・お茶などのろ過・精製も対応可能。
機能性グミ・果汁入りグミ・糖衣グミ・センターイングミなどオリジナルグミのフルオーダー製造が可能。
また、形状、風味、色調、食感を用意されている規格から選択し、開発期間を最短6ヶ月に短縮できるセミオーダー製造も選択できます。
※1 参照元:三協公式サイト
https://sankyohd.com/companyprofile/ 2024年9月調査時点