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【特集】業界のプロに聞く、これまでのトレンドとこれから伸びるサプリメントのトレンド予測

市場が成熟し競争が激しくなるなか、「売れる設計」を最短距離で実現するには、現場の一次情報に裏打ちされたトレンドの把握が欠かせません。

そこで当メディア〈サプライズ〉編集チームは、日々多様な相談を受けながらコンセプト設計から剤形選定、表示・法規対応まで支援するサプリメントのOEM企業「株式会社SBS」に取材しました。サプリメントの商品化を検討中のご担当者に、OEMの相談と製品化の判断に直結する視点をお届けします。

【PR】解説株式会社SBS

引用元:株式会社SBS
https://www.sbs-company.co.jp/lp/

株式会社SBSは、福岡市に本社を置く健康食品・サプリメントのOEM/ODM(受託製造)メーカーです。2006年の設立以来、多様化・高機能化が進む市場において、クライアントの「想い」を形にする商品開発をサポートしてきました。

同社の強みは、企画立案から処方設計、そして商品化に至るまで、開発の各段階で幅広く支援する体制と、600種類以上にも及ぶ豊富な原料の取り扱いです。

中にはSBSでしか扱えない独自原料や特許取得原料も含まれており、世界中から発掘したユニークな素材を武器に、クライアントが市場で差別化できる「ヒットして売れ続ける商品」の開発を後押ししています。

売れるサプリメントを企画し続けている
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これまでのサプリメントのトレンドを教えてください

私たちSBSが分析する近年のサプリメント市場では、消費者のニーズが「漠然とした健康」から「自分に必要な成分」「具体的な課題を解決するための商品」へと大きくシフトしました。

それに伴って科学的根拠(エビデンス)を伴う「機能性表示食品」が注目され、明確な効果を求める傾向が強まっています。

特に注目されているのが「発酵」といったキーワードです

日本では植物発酵エキスや乳酸菌など、発酵素材を配合した商品への需要が年々高まっています。発酵のプロセスによって原材料の栄養素が分解・変化し、栄養素が身体に吸収されやすくなることで、より高い効果が期待できるという点から、具体的な健康効果を期待する消費者に選ばれています。発酵食品の人気の高まりとともに、腸活や体調管理を意識した健康志向の方々から特に支持を集めています。

また、もう一つのトレンドキーワードが「黒」素材です。黒豆、黒ごま、黒酢、黒にんにくなど、「黒」を冠した原料や製品は、豊富なポリフェノールやアントシアニンといった抗酸化成分を含み、美容やアンチエイジングを意識する層から熱い注目を集めています。健康と美を両立させたいというニーズに応える商品が多く生まれ、市場を賑わせてきました。

さらに、健康意識の高まりを背景に、プロテイン市場も急拡大しています。従来は主に筋トレを行う男性が主なターゲットでしたが、近年では美容やフレイル予防を目的とした女性やシニア層にも需要が広がっています。粉末だけでなく、ドリンクタイプやバー、グミなど、日常的に摂取しやすい形状の商品も多様化し、一大市場へと成長しました。

これまでのトレンドに対する実績・取り組みを教えてください

「発酵」「黒」トレンドを捉えた『発酵黒菊芋』
ヒットの鍵は「5つの要素」を備えた素材力

私たちSBSは、「ヒット商品の芽は素材に宿る」という考えのもと、素材選定において「科学的根拠」「独自性」「背景・ストーリー性」「品質の高さ」「体感性」という5つの要素を重視しています。

これらを備えた素材は、消費者の“納得感”に繋がり、売れ続ける商品の核となると考えています。この考えに基づき、これまでのトレンドに対して数々の実績を上げてきました。

「発酵」「黒」トレンドを捉えた『発酵黒菊芋』

近年の「発酵」「黒」素材ブームを象徴する実績が、宮崎県産の『発酵黒菊芋』です。農薬・化学肥料不使用で栽培された菊芋を、独自の特許製法(特許第7438438号)で発酵・焙煎することで、ポリフェノール含有量を従来比の5倍に高め、血糖値の上昇抑制や抗酸化作用などの高い機能性を実現しました。さらに、地域の高齢化対策の一環として就農した生産者のストーリー性も付加価値となり、「菊芋イヌスリン®」というブランド名で高付加価値企画として市場で高い評価を獲得しています。

機能性と飲みやすさを両立した『天然マグロの雫®』

「天然マグロの雫®」をはじめとしたDHA・EPA配合素材は、静岡県産天然マグロの頭部から真空・低温抽出の特許製法(特許第4739297号)で酸化を抑えながら抽出し、オメガ3脂肪酸だけでなく脂溶性ビタミンも含有。また、臭いを抑える独自のカプセル設計、吸収性を高める乳化設計で対応。それにより「臭い」「酸化しやすさ」「吸収効率」といった魚油の課題を克服し、シニアやにおいに敏感な方でも「続けやすい高品質な魚油」として幅広い世代に支持されています。

プロテイン・ペット向け市場への展開

一大市場となったプロテイン分野では、多様なニーズに応える高品質な商品の企画を強化しています。さらに、新たな成長市場としてペット向けサプリメントにも注力し、免疫ケアや口臭対策といった飼い主様の具体的な悩みに応える企画提案を積極的に進めております。

売れるサプリメントを企画し続けている
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これからのサプリメントのトレンドを教えてください

これからのサプリメント市場で成功する鍵は、成分やエビデンスはもちろんですが、「信頼」と「感情的な納得感」にあると、私たちは考えています。企業の姿勢や素材の背景にあるストーリーに共感してもらう企画設計が求められる時代になりました。

急成長するメンタルウェルネス分野

まず、大きく成長が見込まれる分野として「メンタルウェルネス」が挙げられます。現代人の多くが抱える「ストレス」や「睡眠」の悩みに対し、サプリメントで対処するのは当たり前になりました。リラックス成分の「GABA」や「L-テアニン」などの定番成分に加え、近年は腸脳相関の考え方が浸透し、腸からアプローチする乳酸菌なども注目されています。日本国内の睡眠サポート市場は急成長し、ストレス緩和·睡眠関連サプリの市場規模も着実に拡大しています。

さらに近年では、サフランのように「気分の落ち込み軽減·意欲の維持」といったメンタル面への効果が期待される素材も登場しており、SBSはこのサフランを用いた機能性表示食品の届出を日本で初めて実現しました。サプリメントは今や、栄養補給にとどまらず、QOL(生活の質)全体を高める存在へと進化しています。

【編集部注】日本国内の睡眠サポート市場は過去6年間で約18.7倍に急拡大。
世界の睡眠補助サプリメント市場は2030年には1935億ドルに達すると予測されています。
※参照元:睡眠補助サプリメント市場| 市場規模 業界分析 予測 2030年 【市場調査レポート】
(https://www.gii.co.jp/report/smrc1454046-sleep-aid-supplements-market-forecasts-global.html)

フェムテック&オムケア:ライフステージに寄り添う専門的ケア

次に、これまでタブー視されがちだった性特有の悩みに応える「フェムテック」「オムケア」市場も急速に拡大しています。特にサプリメント分野での成長は著しく、更年期ケアに対応する商品は、女性の意識を“我慢”から“ケア”へと変え、大きな市場を形成しました。PMS(月経前症候群)ケアも注目分野であり、大手食品メーカーの参入も相次いでいます。

また、男性特有の健康課題に対応するオムケア市場も拡大しています。男性妊活サプリなども登場し、夫婦で妊活に取り組むことが一般的になる中で需要が高まり、参入企業も増加しています。

ライフステージや個別の悩みに寄り添う専門サプリメントの市場規模は、今後も着実に拡大していくと予測されます。

【編集部注】フェムケア・オムケアサプリの国内市場は2023年の689億円から、2030年には890億円に達すると予測。
PMS(月経前症候群)は2030年には34億円市場へと急成長する見込みです。
参照元:フェムケア・オムケアサプリメントの市場を調査 | プレスリリース | 富士経済グループ
(https://www.fuji-keizai.co.jp/press/detail.html?cid=24035)

共通する成功要因:「エビデンス」と「専門家の信頼」

そして、これらの新しい市場すべてに共通する成功の鍵となる要因が「信頼性」です。

「健康によさそう」という曖昧なイメージではなく、「医師監修」といった専門家のお墨付きや、客観的なデータである科学的根拠(エビデンス)の提示が特に重要になります。透明性の高い情報発信こそが、消費者の安心と信頼を獲得する道筋となります。

これからのトレンドに対して、株式会社SBSの取り組みを教えてください

メンタルウェルネスやフェムテックといった新市場の拡大において、何より重要になるのは「信頼性」だと考えています。これからのヒット商品には、科学的根拠(エビデンス)と消費者の共感を両立させる視点が欠かせません。

私たちSBSは、研究開発担当や外部専門家と連携し、機能性表示食品の届出実績やオリジナル原料の研究開発を通じて「エビデンス構築力」を培ってきました。例えば、急成長する睡眠·ストレス市場では、サフランを用いた「気分の落ち込み軽減·意欲の維持」のヘルスクレームで、日本初の届出に取り組んでいます。

また、世界各国の原料メーカーとネットワークを持ち、600種類以上の素材からターゲットに適した原料を選定可能です。「顔の見える素材」や生産者のストーリーを組み込んだブランディング提案にも注力し、消費者が共感しやすい商品づくりを支援しています。

さらに、薬機法専門会社との連携による広告·表示のアドバイス、20社以上のパートナー工場ネットワークによるロットやニーズに沿った適切な商品提案、法務面のサポート体制を整備。単に製品をつくるだけでなく、変化する市場と消費者ニーズを敏感に捉えながら、お客様の「想い」がヒット商品として実を結び、長く愛され続けるまで伴走することを大切にしています。

サプライズ編集チームのまとめ

エビデンスと共感設計で“売れ続ける”をつくる

“なんとなく健康”では、もう選ばれない時代。これまで以上に、エビデンスや体感が重視されるようになってきます。

サプリメントのOEMをする上で、①根拠ある設計ができる、②購入者に伝わる物語と透明性を持つ、③続けやすさまで体験を整えるそんな伴走型のパートナーを選ぶべきです。

目的に合う素材の的確な提案もちろん、表示配慮、品質まで寄り添えるパートナーなら、売れ続けるサプリを一緒に育ててくれることでしょう。

ぜひ一度、SBSにご相談ください